このウェブサイトは私の行うセラピーについての情報や、これらのセラピーについての私の考えやアプローチを知って頂くためのものです。私の提供するセラピーがあなたにとって耳慣れないものかもしれませんが、このサイトを通して、各種のセラピーについてご理解いただき、今のあなたにとってどのセラピーが適切かを判断していただく助けになれば幸いです。セラピーについてもっと知りたい、あるいは内容についての質問や疑問がおありでしたら、ご遠慮なくお尋ね下さい。
Awareness Heals(癒しとは気づき)
私は、真の癒しとは気づきそのものであると信じています。ここでいう「気づき」とは、ひとつの出来事に関わる様々な因子を、個々に理論的に認識するという事だけではなく、それらが全体としてどのようにつながり関わっているかを、経験として知るということです。この気づきは、単に頭での理解からもたらされるものではありません。「肚の底から」という表現があるように、自分の身体の奥深くから自然と湧き上がる、物事に対する深遠な理解として感じられるものです。癒しを求める旅とは、すなわち、この気づきをより深めるということに他なりません。
心と身体の気づきをはぐくむには、まず「マインドフルネス」(mindfulness = 常に注意を払うこと)、そして「プレゼンス」(presence = 今この瞬間に意識を注ぐこと)を知ることから始まります。これらがいかに大切で、私たちのためになるかということを、近年多くの人が説いています。しかし、私たちは日常生活の中でどのようにそれを身につけて実践していけばよいのでしょうか?私自身は、この気づきを身につける方法を学ぶなかで、さまざまな師やセラピスト、クラスメイト、同僚、友人たちからインスピレーションや刺激を得たり、サポートを受けたりしてきました。
現代社会では、私たちは自分の体験を肉体、感情、心理、霊的なものに分類するように学んできました。ところが、こういった分割された体験では、実際の自分の人生経験を説明したり表現したりすることはできません。私たちの誰もが、これまでの人生の中で、物事はすべて関わり合っているということを実感した瞬間があると思います。健康というものも、人生のすべての面で表現されます。しかしながら、私たちは、物事を分解し、分析し、二元的、還元主義的な方法で経験を計る環境に身を置いています。さらには、私たち自身の凝り固まった思考が、自分自身を断片的な存在として理解しています。このような環境の中で、どうしたら私たちは自分の体験を一つのまとまったものとして捉えることができるのでしょうか?どのように、心と身体をつなげることができるのでしょうか?
一つの方法としては、適切な方法でセラピストと1対1の時間を過ごすことにより、このような問いかけを探究する場を持つことです。私たちは皆、固有の存在であり、気づきを身につける過程も人それぞれ異なります。同一人物であっても、人生のステージによって必要となるものは異なり、物事に対しての感じ方や捉え方も違います。また、違う人が同じことを見聞きしても、そこから得られる経験は人によって異なります。私たちは自分なりの方法で物事を理解しますし、その方法も時と共に変化していくものです。個々のクライアントが自分なりに気づきを身につけていく過程を、そのクライアントに適したセラピーでサポートしていくことが、私の目標であり、願いです。